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微笑 

2005年12月04日 ()

抑えこまれていた分の勢いをもって全身を駆け巡り
身体中からだ溢れ出そうとしていた快楽の波が、
唇から首筋をつわって、全身に伝わっていくのが見える。



ごく一部に触れたことで、触れていない部分が反応し始めている。

固く充血した乳首を指先で弄ぶ。

ほんのりとベールにつつまれたように火照り、
そのやわらかい色合いからは想像もつかない、
尖った感覚を感じている。

指先から伝わるのは痛みだけなのだろうか。
剥き出しにした神経に直接触れるように、敏感に反応する。

指先を、強く引き寄せてやると、眉間に皺を寄せ歯を食いしばる。
やがて痛みが引いたその後には、依然そこかしこに留まっている
悦びの感覚がもどってくることを知っているのだ。

力を入れた指先を、ふと緩める瞬間、弛緩した身体に、じんわりと
波紋が広がっていくように見える。

一回では足りない。

何度か指先に力をいれ、引っ張り、ねじることを繰り返しているうちに
痛みと快楽が交互に身体を覆っていく。カーペットに横たわってしまう。


近づいて、見下ろす。

荒い呼吸が、胸を上下に動いているものの、起き上がろうともしない、
力の抜けた身体が横たわっている。

うつむきかげんになっている身体を、つま先をつかって横向きにさせる。

なされるがまま。

つま先をつかって、まとわりついた髪を後ろによけ、
目を閉じたままの顔を露にしていく。

そのまま、つま先でゆっくりを顔の輪郭をなぞる。


足の裏を、頬にそっと当てる。

やわらかい頬の感触を感じながら、ゆっくりと左右に踏みにじる。

頬がひしゃげ、ゆがんだ唇から吐息をもらしながら、その表情には、
はっきりと、かすかな笑みが浮かび上がっている。

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[2005.12.04(Sun) 23:55] 妄想Trackback(0) | Comments(0)
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