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そこにあるのは 

2007年03月04日 ()
仰向けにに横たわった身体
与えられた感覚の余韻なのか
まだその真っ只中に包まれているのか

足首に手をかけ押し出すようにしながら
膝をもちあげていく

力が抜けたままの身体はやわらかく
人形のように意のままの形に動く


艶やかな肌の上を毛羽立った縄が這わせ
鋭角に曲がった膝の角度を保ったまま
固定していく

一歩引いて足元に立ち見下ろし
その姿を俯瞰し、一呼吸置いて命ずる

 脚を広げなさい

確実に届いているはずの言葉も
音として届いているだけで
理解されないのか動きがない

両手を膝に添えて脚を広げる
上の方で声にならない吐息が漏れ出る

脚の間に沈みこむように視線近づけ
目の前にあるものを間近に観察するのだ

柔らかい光を艶やかに受けて
粘度のある液体にまみれた襞

押し広げられた脚の後を追うように
ゆっくりとうごめき
粘液は糸を引きながら股間に滴っていく

 広げて見せなさい

脚に力が加わったことで覚醒したのか
即座に手が伸びてくる

指先で襞をまさぐっている
ぬめりながら指先から逃げる襞
何度も左右に押しやっている

目を閉じたままだ。すべての行為は、
気配で、言葉で、呼吸で、感じ取っている

 自分の目で確かめなさい

うっすらと目を開き、頭をもたげ
一度は目をそむける

覗き込まれている様を目の当たりにし
目を離すことができない

やがて目を閉じると
わなわなと脚を開き、腰を突き出し
震えながら登りつめていく

求めていることすら気がつかなかった欲求が満たされ
それを超える快楽を浴びせられながら
さらに欲っしてやまないものが、そこにあるのだろうか

追い求めるイメージと現実の行為が交差する瞬間



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[2007.03.04(Sun) 21:53] 妄想Trackback(0) | Comments(0)
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