脳の中では、火花が飛び交っているといわれます。
意識できるものではないし、見えるものでもないですが、
嗜好の源も、快楽の泉も、飛び交う火花の中から生まれ出る
ものだとすれば、その火花、一度は見てみたいものだと思います。
想像をわずかに超えた刺激を与え続け、
反応を引き出し、その様子をフィードバックする。
濃度を高めていく。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚
あらゆる感覚を用いたフィードバック
それぞれは単なる刺激でも、手軽に電子レンジで
あたためたようなものではなく、炭火を起こし遠火で
芯からじっくり火を入れるようなそんな行為
視覚的な刺激を意のままに与えながら、ともすれば
先走りがちな興奮を御し、導き、追い込んでいく。
スイッチが入り、登りつめるそのすべては、
見えないところで起きている火花が引き起している。
瞳の奥には、その火花が見えるのかもしれませんね。