目を閉じれば、それは確かにそこにあり
目を見開いたからといって見ることができず
でもしかし、とめどもなく湧き出て、押し寄せてくるもの
研ぎ済まされた感覚が受け入れるかすかな刺激も
あふれ出る快楽に押し流されるような荒々しい行為も
身体的な反応とともに、ただ消耗されていくだけではない
磨り減るくらい想い描き続けてきたものが
現実になっていくその過程がそこにある
一方的で自己満足的な行為としか見えない責めでも
なんの意思もなくただ受け止めるだけの態度も
類型的な嗜好に分類されたり、どんな形で表現されようとも
自分自身が何を欲しているかを追い求めるからこそ
欲するものを想い描きつづけるからこそ
それは与えられることになるのだし
得ることができるのではないだろうか