肌をぶつけあい、汗を浴びせあうような行為を終えて。
火照った素肌を重ねたまま休むのことは、あまりない。
彼女は素肌のうえに、黒いシルクのキャミソールをまとう。
少し落とした明かりの中で、軽く寝返りをうつたびに、衣擦れのかすかな音・・・
指先に触れ、シルク越しにやわらかい体の感触を味わっているのだ。
指の指紋さえ、がさがさとした抵抗感を感じさせるくらいのなめらさ。
どこまでも滑らかでつややかである。
ふと、気が付くと、まくれあがったすそからは腰の曲線が。
胸元には、自らの動きで刺激され、
ふたたびその形をあらわしつつある胸の突起が。
はっきりと見て取れる。
彼女のシルクは、彼女の体を隠すためのではないし、
目をつぶったままの彼女は、決して寝ているのではないのだ。