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響き 

2007年08月05日 ()

軽く目を閉じて耳を澄まし
背筋を伸ばして立っている

周囲をゆっくりと回りながら
この後の行為のイメージを膨らまながら
呼吸がシンクロしはじめるのを感じる



体温が感じられるくらいに近く
直接触れることはない位置から
ごく小さく、抑えたトーンで語りかけ
与えられたい行為を想起させる

 触れたい

 束縛されたい

 強い力でくみしだかれたい

 踏みつけられたい

ゆっくりと長い時間をかけてイメージとして
漠然と溜め込まれてきたものが
具体的な感覚に形を変え始めているのか

懇願なのか、欲望なのか、それは、表情の端々から
そして、全身からゆらゆらと陽炎のように
立ち上っていように感じる


指先をのばし、ジッパの引き手を探り当てる
ゆっくりとジッパー引きおろす

ぶつ ぶつぶつ ぶつぶつ

というかすかな振動がつたわっていく

動き出した世界は、もう止まらない





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[2007.08.05(Sun) 18:55] 妄想Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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緊張と弛緩 

2007年08月05日 ()
chain
緊張と弛緩

その落差が生み出す快楽は底知れない



粟立つ肌

握り締めたこぶし

弓なりになった爪先

絞り込むような眉間の皺

喜びの色と苦悶の色を行き来する表情

うねる身体、あふれ出る体液

考えるよりも先にほとばしり出る言葉

まぶたを閉じても決して遮られることがない光



小さな反応のひとつひとつが波紋を広げ、
うねりを生み出し、じりじりと追い込んでいく

やがて、全身を抗いようもない緊張に包みこまれる

その先には
音もない、光もない、感覚すらない
ただ、完全な弛緩が待っているのである

いや、待っているのではなくて

そこにたどり着くためにこそ 緊張 という
プロセスがあるのかもしれない。

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[2007.08.05(Sun) 13:36] 妄想Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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隔てられないやりとり 

2007年05月20日 ()
先ほどまで差し向かいで食事していた同じ場所
足元に感じる気配
わずかながらに離れた距離が
あふれ出る欲望を余計に際立たせる

金属の立てるかすかな音
わずかな身体の動きを伝えている
南京錠を介して首輪につながれた鎖

足元に擦り寄ってくる気配
肩口を脚で押しやり
床にしなだれた頭を踏みつける

反発する身体の力が抜け、悦びに震えるその様が
脚の裏に伝わってくる

食べかけのデザートのケーキのクリームを
指先ですくいとってテーブルの下に手を伸ばす

言葉はいらない

鎖を引き、うつむいた頭を引き上げる

指先が生暖かいものにつつまれる
綺麗になめ取られた指先
指の間にも柔らかい舌先が絡みついてくる

手のひらで、ほほを打つ

息を呑み、その感触を味わっている

たった一本の鎖、つま先、指先、手のひらで
極めて多くの情報を与え、受け入れ、返していく

隔てられていても、隔てることができないやりとり

密度の濃い時間は、始まったばかりだ

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[2007.05.20(Sun) 14:11] 妄想Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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熱く、冷たい 

2007年04月23日 ()
外から与えられる刺激と
内から湧き出る妄想が
相交わって生み出されるもの



視界を閉ざし椅子の上にすわらせる

ただ椅子にすわっているだけなのに

気配を感じ取ろうと、びりびりと身構えているようにも
貪欲に快楽を受け入れたい一身で、弛緩しているようにも
刻一刻と様子を変えているその姿

その真っ暗な視線の先には
いったいどんな光景を想い描いているのか
そのまっくらな視野の先にあるものを
少しづつ具現化し、導くのだ

Open↓


立ち上がって衣服をすべて取り去り
両手、両膝で四つんばいになるように命ずる

一歩一歩導いていく

首輪にくくりつけた鎖を
脚の間から背中の上に引き上げて
その冷たい感触を味あわせては一歩前に

むき出しになった尻に平手を打ち付けて
もう一歩前にと

手のひらの熱いほてりと、鎖の冷やかな感触
味わいながら、ゆっくり少しづつ進んでいく

やがてクローゼットにすえつけられた鏡を前に
身体の向きを変えて、背後に後ずさりするよう命ずる

曇りひとつなく磨き上げられたその鏡に触れる瞬間
息を呑む気配、動きが止まり、くぐもった声を上げる

止めずに、こすり付けるように命ずる

堰を切ったように、しゃにむに鏡に背後を押し付け
ゆらゆらと、上下左右に腰をくねらせている

ほてった体が、冷え切った鏡に押し付けられ
澄み切った鏡が、あふれ出る体液で汚されていく

くねる身体の背後をすべるらせるように
背筋から尾てい骨にかけてなぞらせていた指先を
鏡の上に持っていき

自ら尻をあげさせ、指先に触れさせる

一度、滑らかな鏡の上に指先の突起を捕らえると
上半身を床に伏せ、持ち上げて指を捕らえ続けようと
指をを欲する一心で身体を動かしながら、
動きは激しさを増していく


ふとクローゼットに近いドアの向こう廊下を行き来する人の気配

耳元でささやく


「聞こえてるな」


緩んだように見えた身体
電流が流れるようにびくんと反応している

その刹那、妄想を超え真っ暗な視界に
いったい何を見ているのだろうか



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[2007.04.23(Mon) 00:54] 妄想Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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バランス 

2007年04月22日 ()
finger


欲している

指先を少し伸ばせば届くその最後の瞬間

どうやって刷り込むんでいくのか
ただ想像しながら佇んでいると

その気配がわずかばかりの距離を乗り越えて伝わり
増殖され、静かににじみ出てくる様が見て取れる

これまではただの妄想にすぎなかったことが
妄想したその瞬間に現実にかわっていくこの空間

均衡が崩れていくかすかな気配を肌に感じながら
崩れ始めた一つ一つのかけらが
大きなうねりに変わっていく気配に震える

ここから先、選択肢は無限にあるだろう
今この瞬間にはたったひとつの方法しかない
時間をかけてそのひとつひとつ拾っていくのだ

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[2007.04.22(Sun) 12:24] 妄想Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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