理髪店なりヘアサロンなりで、髪を切り洗髪する
日常的な人と人との接点の中でも、象徴的なもの
ではないでしょうか。
日常的には自分でしている行為である
シャンプーを人にさせている状況。
うつぶせになって押さえつけられ、
ブラシでごしごしとこすり付けられ
バシャバシャと洗い流される。
仰向けになってガーゼで視線をさえぎられ
しゃかしゃかとシャンプーをあわ立て
さわさわとシャワーで洗い流される。
いずれの場合もひとしきり洗い流された後、
必ず問いかけられる一言がありますよね。
「気持ちの悪いところはありませんか?」
相手からすれば、手なれたルーティーンで行う洗髪。
洗い残しやマッサージされないための気持ち悪さを
慮ってたずねるわけですが。
ここが気持ち悪いから、もうすこしどうしてほしい
言えない人も多いのではないでしょうか。
まして、あそこが気持よかったのでもっとして欲しいなどとは
いったりはしませんよね。
洗髪という行為に不足がないことを、問いかけることで
確認するということは、ある意味誠実なことです。
でも、サービスという観点で一番いいのは、最もホスピタリティが
高いのは、問いかけることすらせずに、相手を満足させられること。
そのためには、相手を理解して、把握して、その上に余裕をもって
その半歩先を行くことが求められるのです。
事は洗髪に限らず、サービスという形で自己満足の押し売りが
意外と多いということに、ちょっと意識していると気がつくものです。
・・・とここまで考えて
いわゆる主従関係というものも、同じことではないかと。
ともすれば、
従が主を慮って従属する
主はわが道を行く
と捉えられがちだと思いますが、むしろ、
主だからこそ、従の先を行き反応を見ながら誘導する姿勢
従だからこそ、主の見ている先を目指す能動的な姿勢
が求められるのではないでしょうか。
表向きの、目に見える所作や、行為だけを見れば、一見高圧的で
一方的な関係にしか見えなくてもいいのです。
はた目では、相互のバランスがとれているようには見えなくても、
要は、当事者同士が、どういう姿勢をもっているかだと。
言わなきゃわからん。があるのは百も承知の上。
なんだか、漠然としていて表現できていないようですね。・・・^^;
お返事が遅くなりましてすいませんでした。
>thorn_rose さん
おひさりぶりです。
コミュニケーションって、求めるものと
返ってきたものの比較の連続だと思います。言葉というのは、比較するという行為
をより確実にする道具なのでしょう。
今後ともよろしくお願いします。
>こねこさん
目先のことからつみあげていった未来と
未来を思い描いいてたどり着く目先
これって大きく違うんでしょうね。
今後ともよろしくお願いします。
追伸のお返事
「私は精一杯あなたのしてほしい・・・」
はい、現実的にはおっしゃるとおりですね。意志を伝えること、それに応えることが
サービスの基本になっていると思います。
ここでいいたかったのは、よりパーソナル というか、狭い範囲でのことでした。
表現の至らなさを実感します^^;