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透き通った・・・ 

2005年06月11日 ()
t-chain.jpg居心地のいい部屋

落とした暖色系の照明の中で、右手と右足、左手と左足に絡みついている真新しい鎖は鈍く輝き、もじもじと動く度に、カチャカチャと音を立てる。



床に横たわったその身体を見下ろし、張り詰めた空気を楽しむ。

従者は、どんな想いをもって、自分を見上げているのだろうか・・・







爪先で身体の曲線をなぞられ、見下ろされている。

触れて欲しい。溢れ、溶け合いたい。

好きにして欲しい…壊して悦んで欲しい…

それこそが自らの悦びだと訴えかける。

見下ろす冷たい視線のなかに、一瞬、熱い光を見出す。


伝わったのだ。


もっと伝えたい。


閉じることができない脚の間、ごく近くに立っている足。
あと少し動かして、触れて欲しい。

掻き回して欲しい。

拘束された身体を、それでもなんとか動かし、足に近付いていく。

あと少し・・・


触れた。

電流が流れる。

深く長い吐息。


触れたところにわずかに力が加わる。

すべてが伝わっていることを、実感する。

悦びで、細かく痙攣する。もう止められない。

足の甲から弁慶の泣き所にこすりつけていく。

身体にじっくり染み込ませる様に、少し動かしては達して、
また達したくて動かしてしまう。


自らの意志では抑えきれない衝動。
自分の身体とは思えない。


粘膜から溢れだす透き通った液体が、触れている部分を密着させ、
湿り気のあるかすかな音をたて、甘い香りを立ち上らせている。


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[2005.06.11(Sat) 18:28] 妄想Trackback(0) | Comments(0)
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