真っ白な背景に、ぽつんと点がうたれ
点が動き出して線になり
やがて、くねくねと曲線を描きはじめる
この曲線は、2つの振動が重なり合って生み出されるもの。
少しだけパラメータが変わると、その形も大きく変わります。
人間同士が向き合い、2つの嗜好がぶつかり合って何かが生み出される
SMとか主従とか一対の概念や先入観から踏み出して融合して
自分たちのものにしていく。
その過程も決して直線的なものではありません。
目線が交わることでがくんと変わることも
たった一言の言葉でぐいっと変わることも
指先に力を入れることでくっと変わることも
変曲点をいかに見出して、どんな曲線を描いていくのか、
その流れにこそ拘りたいと常々思っているのです。
一瞬一瞬が影響しあっているのでしょう。
嗜好そのもののが自分のものであると同時に
影響しあうことで変わっていくものだと思います。
実は小さな変曲点が繰り返され紡ぎ出される
その軌跡こそが、自分自身とでもいうべき
ものなのかもしれません。